チサタイムラー

世の中の疑問や謎を感じたままを綴る

最近、救急車を自分で呼びながら、

「サイレンを鳴らさないで来てください」という

首をかしげるような事例が多発しているとのこと

 

その数、救急依頼電話の約半数、

1日に20,000件にまで膨らんでいるというから驚きだ。

 

そもそも救急車両のサイレンを鳴らさないで走行することは

道交法的にも認められていない。

 

にもかかわらず、そのような依頼をしてくる患者には

どのような理由があるのか疑問だ。

 

得てしていわれているのは

近所へ知られることへの羞恥心が挙げられる。

まぁ、あれだけ大きな音である。

知られずに乗り込める方が難しく、

どうやっても知られてしまうのは避けられない

 

もう一つはコロナ禍という特殊事情があること。

違う病気だとしても、一度は疑ってしまうのがコロナ禍の定め。

変な噂が立つことから避けたいのも分かる気がする。

 

あとは、かなり善意的な解釈だが近所への配慮。

大きな音で迷惑を掛けたくないという前向きな理由だ。

 

しかし、どのような理由であってもサイレンを消すことは不可能である。

 

救急車を呼ぶ以上は覚悟しなくてはいけない。

 

【そもそも緊急性があるのか】

「サイレンを鳴らさないで」とお願いする患者だが、

そもそも緊急性があるのかどうかも疑問である。

 

本当に命の危機に接した時、

私なら一刻でも早く救急車に来てもらいたいと思うはずだ。

 

それに対して「羞恥心」や「疑惑」「配慮」を考える時間があるということは、

そもそも緊急性がないという証拠につながる。

 

現にそのような要望をした人の中には

「サイレンを鳴らすなら来なくていい」と断る患者も存在するらしい。

 

だとしたら初めから

歩いて自分で医者に行くかタクシーを使うなり

自分の力で通院する道を考えるべきではないだろうか。

 

タクシー代わりに救急車を呼んでいるとしか思えない。

 

現に私の母は脳梗塞に罹ったことがある。

幸いにも救急車が順調に到着し、病院もすぐに決まったため

投薬して命に別状はなかったが、

30分投薬が遅れていたらアウトだったそうだ。

 

もし、タクシー代わりに救急車を出動させている方が

この時いたらと思うと恐ろしい。

 

これもデータに出いてるそうだが、

救急車出動回数のうち、緊急性がなかった事例は9割に上るという。

救急車出動回数は日本全国で一日40,000件以上。

単純計算でこのうち36,000件はタクシー利用したと言わざるを得ない。

 

年間なら130万回以上の救急車が無駄に出動していることになり、

救急隊員の労力を考えると怒りさえ湧いてくる。

 

フランスでは救急車の出動回数が劇的に減り

救急車両の保有率を減らすことに成功したらしい。

その方法とは電話が掛かってきたときに医者が応対したことだ。

 

初めに医者が話を電話口で聞き、判断する。

それだけで9割の出動回数を減らすことができたようだ。

 

日本でも同じ政策を導入してほしい。

 

本当に命の危機に直面している方だけに

救急車両が手配されることを願いたい。

 

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